ホビーカヤックの歴史


ホビーカヤックの歴史(日本編
ホビーカヤックの日本での歴史は、2008年弊社社長がアメリカで発表された運動性能抜群のフィンで進む不思議な足漕ぎカヤックに惚れ込み個人的に輸入を開始した所からがスタートします。当時インターネットで検索してヒットした記事は国内で1件だけ。足で漕ぐカヤックなんて誰も知らない、そんな時代でした。

当時はHOBIEカヤックのラインナップも少なかった為、初回輸入は20ftコンテナにMIRAGE SPORT、REVOLUTION、OUTBACKを各2艇(合計6艇のみ)の輸入でした。
海外では手漕ぎカヤックとの競争動画が流行っていて、びっくりしながら見ていた記憶があります。

今では出来なくなりましたが、近くの多摩川で試乗を繰り返しながら少しずつ認知度を高めて行きました。

取り扱い量が増えた為、当時HOBIEディーラーであったThe Salty Dods(矢澤氏)と業務提携、カヤック部門を任せて頂き日本正規ディーラーとして輸入販売開始。

当時は手漕ぎが当たり前だったカヤックフィッシング。足で漕ぐ変なカヤックなんて...と否定する意見もかなりありましたが、強い風が吹いても安全に帰港出来る、移動中に手が自由に使えてやはり便利だとの評判で徐々に手漕ぎから足漕ぎカヤックを使ったスタイルへと変わって行きました。

2008年当時もプロペラ式のカヤックは少しだけ日本にあったのですが、素人では整備できないギアボックス、海水使用での塩害問題、水中に響き渡るギアの騒音(ウィンウィン音)、海藻の多い日本の海ではプロペラに絡まって使い辛い等、定着すること無く衰退して行きました。

2017年頃になると再度プロペラ式カヤックが輸入され初め、様々なタイプが登場し定着するかと思われましたが今度は中国製の600〜700ドル(日本での販売価格は10〜18万円)の激安プロペラにシェアを奪われてしまい徐々に衰退。現在では一部評判の良い物が25万円程度で残っている感じでしょうか。海外ではプロペラカヤックとの競争動画を現在でも見る事が出来ます。


ホビーカヤック上陸から15年近く経過しますが、足漕ぎカヤック=HOBIEカヤックの時代が続いています。扱ってくれる販売店も徐々に増えて、最近では卸売量も飛躍的に増えて来ています。現在では年に5〜6回コンテナを使わないと販売が間に合わない。そこまで増えて来ました。多くのお客様からの支持を得て、現在では中古市場を初め、修理やパーツの供給体制、ネットでの情報量も十分に整い多くの方に安心してHOBIEカヤックを楽しんで頂ける状況が整っています。

※現在、矢澤氏は引退しAMUSEという会社が代理店業務を行っています。 
 
〜2008 V1モデル(まず日本では見かけない旧型のドライブ)
2009 MirageドライブがV2モデルに変更。
2010 シートの固定方法、シート形状の変更。
2011 一部のモデル(船体内部)に浮力材が追加、ハッチ内にラダー用スペアピンが付属、ラダーレバーのカラー変更(黒→灰色)
2012-2013 Revolution11が誕生。
Revolution13の外側に取っ手が追加。
2014 MirageSportモデルチェンジ。Sport、Outback、Revolution13の船底に振動子専用スペースを採用(Revolution11には未採用)
2015-2016 パイプ椅子採用(iシリーズ以外) 全モデルMirageDriveGT(ベアリング、STフィン)採用 i11s追加(2016) iシリーズもパイプ椅子に変更(2016)
2017 前進も後進も可能なMirageDrive180(MD180)が標準装備、船体は2015-2016と共通のため2016モデル+MD180から2017モデルと呼ばれています。OUTBACK,PA12,PA14(オリーブ廃止→カモフラージュ追加)
2018 Mirage Compass誕生(前進のみ可能)(カラーラインナップは黄緑とブルーのみ)
全モデルカラーラインナップ変更(アイボリー →変更なし、黄色→黄緑とオレンジに分かれました、ブルー→渋いブルーに変更、赤→変更なし、オリーブ→廃盤、カモフラージュ→変更なし)、船体横のHobieのロゴが少しシンプルになりました。MirageDrive180のペダルパイプ断面が楕円に変更になりました(MD180SQ→MD180ARC)
2019 Outback:フルモデルチェンジ
Compass:カラーラインナップ(オレンジ)(カモ)追加、セールを立てる穴が追加、シート横にある持ち手が少し深くなりました。カモフラージュのみバック可能なドライブ(MD180SQ)搭載。
Outfitter:(二人乗り)大きくモデルチェンジしてCompassDuoに名称変更。(ドライブは前進のみx2個)
Passport 10.5が誕生(ドライブは前進のみ)
2020 すべてのカヤックにKICK-UP FIN(障害物にフィンが当たった時にシャフトを壊さない機構)が採用されました。
passport12が誕生(ドライブは前進のみ)
(Passport10.5 &12はキックアップ機構なしのドライブ)
ProAngler12.14に360°任意の方向に移動可能な360シリーズが追加
2021 Passport10.5 &12にもキックアップ機構が採用されたドライブ「KUD-MD GT」が標準装備となりました。新色(BaySand ブラウン)追加
Compasssは全色バック可能(キックアップあり)「KUD-MD180」、カモ色のみ最初からターボフィン採用。
Compass DUOは「KUD-MD180」 x1個」+「KUD- MD GTx1個」の組み合わせになりました。
CompassとCompass DUOはスカッパーホール周辺の形状に変更があった為、21年モデルには2種類あります
iシリーズは1月以降マイナーチェンジで名前がiTrekに変更(未発売)、Revolution16、Sport製造終了、Revolution11&Revolution13&OUTBACKは変更なし
2022 2021秋からLYNX発売開始。各カヤックのカラーラインナップ整理(Slate.Hibiscus廃番)、AI製造中止、iTrek9.11.14等販売開始。コンパス、コンパスDUOのシート(樹脂→アルミパイプに変更)、一部のカヤックでロッドホルダー(後付タイプ)(黒)が採用開始、ARCクランク(断面楕円→断面角丸四角)
 2023  ラインナップに特別大きな変更なし。LYNXにslateカラー追加、OUTBACK、PA12、PA14にSunrise Camoカラー追加。Passport-R発表(日本未入荷)
※ 年式は目安です。同じ年式のカヤックでも使われている部品やスペックに多少の差が存在します。


ホビー社の歴史(アメリカ編
 
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